合気道 神戸せいぶ館|合気会|笑顔があふれる楽しい道場

神戸
せいぶ館

Fw: 加古川

2級審査に合格して       
加古川合気会 M

 合気道を始めて、5年目に差し掛かった。1年位前からI先生から頻繁に「技の精度を高めよう」というアドバイスをよく受けるようになり、それを今期の目標としていた。 だが、いざ精度を高めようと考えてみると、それまでいかにそれぞれの技の細部を知らずにやっていたのか、基本動作である転換、転身等すら言われてもすぐに出てこなかったことに気付き、教えてもらう度にどんどん自信をなくしてしまうという状態に陥ってしまった。 もう合気道をやめてしまおうかと考えた時期もあった。
 そんな悩みの中、I先生が食事の席で、「とにかく前でやっている見本をしっかりと”観る”ことが大切だ」と言っているのを聞き、習い事の基本である「守破離」に立ち返ることができた。武道の経験がなく、教えを愚直に守り続ける妻の姿も大きな刺激になった。「いらんことは考えんと、とにかく先生方の真似をすることだけに集中しよう」と素直に思えるようになった。
 そうして、稽古をしていたある日、I先生から「最近、柔らかく受けられるようになった」と褒められるようになった。それから各技の動きが一通り理解できるようになり、受けの時も含めて、次の動きを予測できるようになった。
 余談ではあるが、私は仕事上柔道も、月数回継続して稽古をしている。力と身体で押し切る大外刈りを得意技としていたが、ここ最近は、巴投げと一本背負いのコンビネーションという、まさに柔よく剛を制する相手の力に合わせる得意技に変わってきており、自分の身体が、気持ちが、どんどん合気道化している。
 この度、2級をいただいた。1級・初段の方の審査を見学して、自分と違い皆、「技に迷いがない」ということを感じた。そして今期の稽古を通じて、それは問題意識をもって取り組んだ稽古の量の差であることが理解できている。

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