ベイトマンニュース Letter from UK

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ベイトマンニュー
ス Vol.327      2014/06/22
6月に入り(っちゅうか、いつの間にかもう6月も後半戦になってる!)、イギリ
スはすっかり夏らしい、気持ちのいい日々が続いています。気温も20度を越える
ようになり、カラっとしたお洗濯日和です。                
                    そんな中、私たちは1年で一番忙し
い1週間である、中尾先生ご夫妻をお招きしての合気道三昧の1週間を過ごしてい
ました。疲れたけど、充実感でいっぱい・・・そんな1週間の様子をお伝えしま
す。
〜今年の学び〜                             
     今年の中尾先生ご夫妻のイギリス訪問は、例年に比べて数ヶ月早くな
り、5月末っちゅうことになりました。イギリスの合気道のメンバーが日本に来
たのが4月やったから、4月5月と2ヶ月続けて合気道三昧の1週間を過ごすことに
なります。日本での合気道と観光に明け暮れたホリデーで精魂尽き果ててしもた
からなぁ。ようやく時差が戻って、通常の生活に戻って、疲れが癒えてきたとこ
ろなんです。いやいや、そんな弱気でどうする!気持ちを切り替えて、気合を入
れてがんばりますよ〜。                     合気道は
実に素晴らしかったです。今年重点をおいたのは、まず姿勢。後ろ足を伸ばし、
背中を伸ばし、肩を水平に、鼻筋を真っ直ぐに、眉毛を水平に、男前に・・・。
頭は胴体の真上に乗っており、天井から見下ろしたときには頭と胴体が一体に見
える感じで。     胴体は幹。腕は枝。手や指は葉っぱ。幹は強く、枝はし
なやかに、葉っぱは落ちる寸前の枯葉のように繊細で柔らかく。幹(腹)が強け
れば、枝や葉は自然と柔らかくなり、逆に枝や葉に力を入れてしまうと、幹がふ
にゃふにゃになる。うーん、難しい。         こういう中尾先生の合
気道は、全然痛くない。痛くないので恐くない。全身全霊でとりゃぁっと打って
いっても、ふわっと受け止められ、導かれ、いつの間にか床に転がっているとい
う摩訶不思議な合気道。相手が力を込めて打ってきたとき、それを同じく力で対
抗しようとすれば、力の弱いもんが絶対に負けてしまう。相手の力が強ければ強
いほど、自分は枝と葉の力を抜くことで、相手の力を吸収する。それから幹を使
ってとりゃぁっと投げる。あははは。わけわからんでしょう?摩訶不思議なんで
す。                  私のこれからの課題は、幹(腹)を
強くすること。そしてもうひとつは笑顔で楽しくすること。いやねぇ、自分で言
うのもなんですが、私はものすごく真面目な性格なんですよ。とにかく真面目に、
真剣に、一生懸命やるんです。合気道も必死に一生懸命がんばるもんやから、い
つの間にかめっちゃ恐い顔で取り組んでいるようで・・・。指摘を受けました。
爆。いくら一生懸命取り組んでいても、恐い顔してたらアカンよなぁ。やっぱり
楽しく、笑顔で、周りも明るくできるような雰囲気で、これからは合気道をして
いきたいな、と思ったのでした。
〜見て感じる〜                             
      今年の昇級昇段審査は、初心者の5級4級から、だいぶん上手になっ
てきた3級2級、そして本格的な始まりとなる1級初段、それから長いこと合気道
をやっている実力者の弐段参段まで、というバラエティに飛んだものとなりまし
た。こうしていろんなレベルの合気道を見れる審査は興味深いです。     
                       今回シンは3級、ブラちゃん
は参段の審査を受けました。私は今回は審査は受けず、いろんな人の受けを取ら
せてもらいました。ほんま、勉強になって楽しかったです。      後でシ
ンが興奮気味に話してくれました。「やっぱりすごいね。弐段とか参段とかの審
査は。僕のレベルとは全然違うわ。お父さん、やっぱり上手やなぁ。落ち着いて
たし。格好よかったわ。」自分はまだまだできひんことがたくさんあることに気
付いたこと、上段者の合気道はすごいと認められたこと、お父さんはすごい、と
思った気持ちを素直に表現できること。あぁ、シンもいつの間にか成長している
んやなぁ。しかも素直に真っ直ぐに。      中尾先生ご夫妻をお迎えして
の1週間は、私もブラちゃんも、とにかく必死に「やるべきこと」をこなしてい
くんです。そんな私たちをシンはちゃんと見ているんですね。今年は何も言わな
くても、シンは率先してできることを手伝ってくれ、仲間に溶け込み、合気道の
稽古も休まずに全部こなしていました。ほんま、放っておいても、子供はちゃん
といろんなことを見て、感じて、成長していくんですねぇ。うれしいびっくりで
した。
〜目的が違うと〜                            
     合気道の昇段審査前のこと。初段を受ける生徒さんが腰を痛めていて、
ものすごく強い薬を使わなければ動けないような状態でした。無理して審査を受
けることで、今後合気道を続けていけるかどうかもわからないという深刻な状況
で、本人も「どうしていいかわからない」ということだったので、先生からは
「そういう状況なら、今年は無理せずに、また来年受けたらどうか」とアドバイ
スされました。するとです、その生徒さんは逆切れして、ブラちゃんに対しても
のすごく怒ったんです。                        彼
はどうしても初段が欲しかったんですね。たとえ無理して合気道を辞めることに
なったとしても、初段が欲しかったんです。「どうしていいかわからない」っち
ゅうのは本心ではなくて、実はもう本人の中では「初段を取る」と決めていたん
やと思います。
シンは週一回日本語のレッスンに通っています。それは主にGCSEという試験を受
けるためです。その試験が先日無事に終了しました。うん、ようがんばった。さ
て、これからどうする?試験が終わったから、このまま辞める?う〜〜
ん・・・・。
私の職場は病院です。相手にするのは患者さん、人です。そやけど最近の若い看
護師さんの中には、お金のためや、ノルマ達成のために働いているとしか思えな
い人がいるんです。患者さんがナースコールを押していても知らんぷり。仲間が
手伝って!と助けを求めても拒否。彼女たちは患者さんと話すこともなく、薬を
渡し、点滴をするだけ。
中尾先生もおっしゃっていました。合気道をしている人には2種類いる。ひとつ
はただ合気道が好きな人。そしてもうひとつは段が好きな人。合気道がただ好き
でやっている人というのは、稽古がただ楽しいんですね。気持ちが安定していて、
稽古が楽しくて楽しくて仕方がない。一方、段が好きな人というのは、次の昇段
審査を受けるまでの稽古回数のノルマとか、審査で求められる技をマスターする
とか、審査を受けれるとか受けれないとか、審査に合格したとか落ちたとか、同
期が先に昇段したとか、後輩に追い抜かれたとか、とにかく気持ちが合気道だけ
に集中せず、浮き沈みするんです。それはきっと昇段したとしても、しんどくて、
あまり楽しくない道のりやないでしょうか。
日本語の勉強も、日本に行ったときに自信をもって人と話せるようになる、とい
うのが目的でありたい。試験は途中の通過点であって、シンには正しい日本語に
触れて欲しい。いずれ辞めてしまうにしても、今は日本語の土台を作ってもらい
たい。日本語が楽しいと感じてほしい。・・・結局は親の希望やけど、試験だけ
が日本語の勉強の目的になるのは、ちょっと寂しいやないですか。
仕事が楽しい、患者さんと話すのが楽しい、チーム一丸となって大変な仕事をや
り終えた充実感というのは、お金やノルマを目的にして働いている人には、絶対
に感じることができひんことやろなぁ。逆に、一回でもこういった充実感を感じ
てしまうと、お金やノルマだけを目的に働いているだけでは、確実に物足りなく
なってくると思います。
自分は何のためにやっているのか。その目的が違えば、感じる気持ちが違ってく
る。私は何をするんでも、できるだけ楽しいぃにやっていきたいな、と思います。
ってな感じで、今年もいろいろと感じることの多かった合気道ウィークでありま
した。今年のセミナーには、昨年までうちの道場で合気道をやっていたスイス人
(現在はスイスに帰ってしまいました。)が、わざわざスイスから来てくれたり、
今年で4回目となるセミナーに、毎年欠かさずやってくる合気道仲間と再会した
り、うれしいこともいっぱい。特にスイス人の彼なんかは、不器用で、合気道も
決して上手やないんやけど、こうして続けていてくれて、イギリスにまで来てく
れて・・・と感激しました。                  審査の後の
バーベキューパーティーには、私の友達4人も助っ人として駆けつけてくれ、な
んだかほんまに皆に助けてもろて、皆で楽しんだ今年の合気道ウィークでありま
した。         また来年、中尾先生ご夫妻に再会するまで、私たちも
がんばっていきますよ〜。もちろん笑顔でね。中尾先生ご夫妻、遠いところ、今
年も来て下さって、ほんまにありがとうございました。
ほんまはもうひとつニュースを書きたかったんです。救急車で患者さんを搬送し
てスコットランドまで行ったっちゅう壮大な話し。そやけどそれを書いてるとど
んどん長くなってしまいそうなので、それは次号に見送ることにしましょう。 
                      合気道ウィークが終わり、スコ
ットランドまで救急車で行く激務が終了し、ようやく通常の生活へと戻った私た
ち。さすがに疲れたんでしょう。いつのまにやら洗濯は山となっており、家は荒
れ果てており、主婦としては完全に手抜き状態でした。でも日が経つごとに疲れ
も癒え、今ではようやく洗濯をカラリと晴れた庭に干し、家の掃除をし、ようや
くすっきりした気分です。こうしてニュースを書くこともできました。やっ
と・・・。
さて、明日はシンの14歳の誕生日です。誕生日当日の明日、私たちはやっぱり合
気道に行かなきゃなんないので、今夜はシンの大好物の餃子と納豆ご飯でお祝い
しよう。14歳か。ほんまあっちゅう間ですね。
それではまた。誕生日の様子も次号でお伝えしますね。
                                あこ

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