今年も栗林師範の受け身をさせていただきました。本当に身に余る光栄です。当日の私ができることはまず怪我無く終え師範にご迷惑をかけないことだと思っています。その最低の任務は達成しましたが、課題は今後の稽古で解決していきたいと思います。
演武が終わり控えの廊下に入ると師範は『ありがとうございました。ケガはないね?』と受け身を取った私どもに毎年必ずお声をかけ下さいます。それは栗林師範が全日本で道主の受け身をとっていた時に、必ず道主からかけられた言葉だそうです。『その言葉が嬉しくて、私が演武をした後も言うようにしている。』と教えてくださいました。
また今年の演武大会で印象に残った場面は多田師範の演武の時です。今年で95歳になられる多田師範が演武を終えられて退場する際に床のシートにつま先がひっかかりバランスを崩された時、師範はその後観客に向かって深々と頭を下げられました。その姿がなんともカッコよく、多田先生の人格を表しているように思えました。
演武が終わり控えの廊下に入ると師範は『ありがとうございました。ケガはないね?』と受け身を取った私どもに毎年必ずお声をかけ下さいます。それは栗林師範が全日本で道主の受け身をとっていた時に、必ず道主からかけられた言葉だそうです。『その言葉が嬉しくて、私が演武をした後も言うようにしている。』と教えてくださいました。
また今年の演武大会で印象に残った場面は多田師範の演武の時です。今年で95歳になられる多田師範が演武を終えられて退場する際に床のシートにつま先がひっかかりバランスを崩された時、師範はその後観客に向かって深々と頭を下げられました。その姿がなんともカッコよく、多田先生の人格を表しているように思えました。
このように栗林師範の道主の姿勢を見習っていらっしゃる姿、また多田師範の入場から退場までの毅然とされた姿は合気道の修行の長年積み重ねられた師範方の品格を感じます。そういう気づきはやはり、その場にいないと感じることができません。今年もまた合気道の深みを日本武道館で感じることができた気がします。