「千里の道も一歩から」
老子のこの言葉は、私の十年にわたる合気道の歩みをまさに表しています。
最初のぎこちない受け身や不安定な前方回転受け身(前方回転受け身)から始まり、今日こうして初段の審査を終えるまで、本当に長い道のりを歩んできました。
合気道は体を鍛えるだけでなく、心のセラピーでもあります。
感情的になりやすい自分にとって、この武道は衝動を抑え、呼吸を整え、静かに気の流れを感じ取ることを教えてくれました。
審査の後、自分の出来に少し後悔はありましたが、周囲の皆さんからいただいた温かい励ましは何ものにも代えがたいものでした。
最も胸が熱くなった瞬間は、黒帯を締めることそのものではなく、この成果がP.D.K.先生の十年にわたる熱心なご指導と、先輩方の忍耐強い導きの結晶であると深く実感したことです。
それは、絶え間ない努力と忍耐の証でもあります。
感謝道場は、まさに私の第二の家です。年齢や職業を問わず、道場の仲間たちは互いに支え合い、同じ武の道を歩んでいます。どんなに稽古が厳しくても、笑顔と前向きな気持ちが絶えず、温かく思いやりに満ちた共同体がそこにあります。
合気会初段を得たことは終着点ではなく、私の合気道の新たな章の始まりです。
これまで以上に稽古に励み、より謙虚に学び、この道にふさわしい人間となれるよう努めてまいります。
常に私のそばで支えてくださった先生、先輩方、そして感謝道場の皆さんに、心から感謝申し上げます。