「コロナ禍の二年」
中国で新型コロナウィルスの感染者が最初に発症したというニュースを目にしたときの私は中国が何かあったのかな程度の感覚だった。それがコロナウイルスはあっという間に世界を侵食し日本にもついにその影を落とすようになり今でも翻弄されている、こんな日々を私は想像してもなかった。
戸惑いばかりの『新しい生活様式』『ソーシャルディスタンス』も今では当たり前になってしまった。外出するときにマスクをすることも決して忘れることも無くなった。コロナになって良いことなんて何一つなかった。分かったことは、大切な人とご飯を食べて会話し、マスクをしてない顔を見ながら笑い合えるということはとても幸せだということ。
だが、コロナ禍で人生の節目を迎えたり、行事があった方はコロナ前の事を知らない。私もコロナ禍で合気道を始め今でも十分楽しく稽古に通っているけれど、コロナ前はもっと沢山人も多く、畳いっぱいになっていた、というのを聞いて驚いたが、早くそんな景色をみたいなと希望を持っている。今の生活は決して普通ではなく、その事に慣れてしまってはダメであると思った。なぜなら、以前の生活を知らないままの方にも行事のある学校生活や、対面で人と会える喜びを、知って欲しいからだ。この状態で慣れるのではなく、コロナ前の私たちに戻る努力をしなければならない。三年目を向かえる今そう感じた。