<上海1日目>
この日締め切りのコンペティションの書類提出のため,前日7時から徹夜で作業.目が開かない.頭も回らない.肩こり,腰痛,めまい,空腹,さらに,この前の週に,半年前に骨折した右足薬指を再び痛める.家を出た時点ですでに満身創痍である.逆やろ.こんなので,上海の稽古を完遂できるのだろうか?
持ち前の明るさで乗り越えるしかない…! そう決意して上海への飛行機に飛び乗る.
いざ上海についてみると,見渡す限り人人人!!人だらけ!ウルリッヒさんに手配していただいたタクシーに揺られ,まずはホテルで重たい荷物を預ける.晩には,中国雑技団のパフォーマンスと,火鍋with老酒を楽しんだ.最近の雑技団は光る.キラキラピカピカハラハラドキドキであった.興味のある方は,ぜひ現地に足を運んでいただきたい.
ホテルに戻り,1日の疲れをシャワーで流す.私はお酒をしこたま飲んで寝るといびきをかく,と友人から大クレームを受けていたため,同室のE口さんが熟睡したのを見計らって,眠りについた.完璧な作戦である.
<上海2日目>
いつものことだが,他人と同室&初めての場所という状況のせいか,緊張し,眠れなかった.E口さんに,「僕のいびき気になりました?」と聞いたところ,「いびきもそうやけど,なんやむにゃむにゃ英語喋ってたで〜」と言われた.
え,寝言も?ドン引きである.
午前10時からはお待ちかねの中尾先生の稽古.最近,中尾先生の稽古に行っていなかったせいか,すこぶる新鮮な気持ちである.「あれ,先生こんな顔やったかな?」などと考えながら,上海の方々に投げつ投げられ,投げつ投げられを繰り返す.上海の方は,ガッチリとした体格の方が多かった.その体型から,力まかせな合気道をするのかと思いきや,柔らかく,攻めるのが上手な人がほとんど!良い稽古!フワーッと吸い込んで,トンっと当てるだけで,面白いように人が飛んでいく.中尾先生はいつもこんな感じで投げているのだろうか?やとしたら,楽しすぎる,これ!
お昼ご飯は近くの中華料理屋さんで.見たことのない食材で,謎料理が作られており,私には何がなんだかわからない.でも美味しい.辛いものが苦手な私は,これいけるやろか?と内心ビビりながらも,相棒のココナッツミルク片手に,美味しい料理でお腹を満たした.
午後はbigger and bigger, center of the earthなど,印象的なキーワードとともに伸び伸びとした技を稽古した.夜のディナーも豪華!でも何かよくわからん料理!を堪能した.近くに座っていたイタリア人?に,はちゃめちゃにお酒を注がれてしまったので,今晩もいびきは避けられないであろう.E口さんすみません.ディナーの後は,Waitanの夜景を見に行った.同室のE 口さんを誘ってみたが,フラれてしまい,一人寂しく地下鉄で赴く.あまりにも寂しかったので,途中から恋人と観光しているという設定に変更した.Waitanは人気の観光地で,見渡す限り,人人人!夜景の美しさを言葉で表現するのは難しいので,写真を添付します.超キレイ!
<上海3日目>
やはり眠りが浅い.もう慣れっこである.何やらE口さんは,朝から何処かへ出かけていく.フランス租界の方へ散歩するようだ.私は,ギリギリまでベッドに埋まり,ダラダラする.お手本のような大学生の朝である.
午前は,両手持ち,両肩押しを中心に稽古を行った,光栄なことに,中尾先生の受けをとらせていただいたのだが,これが重たい!水平に肩を押しているはずなのに,足に先生の重さ(+私の押す力?)がダイレクトに乗っかる.重すぎる!重みを支える太ももが,働き方改革を求めてきたほどだ.
午後からは,タオルや袖を使った稽古だった.いわゆるブランブラン稽古である.ここまでの稽古の中で,ある一人の中国の方に気に入っていただいて(?),何度も何度も相手になっていただいた.その方は,技が進むごとに,どんどん興奮してきたのか,「そうですねぇ!」「良いですねぇ!」と日本語を喋り始めた.それも相まって,私には,彼がだんだん池上彰に見えてきた.参考までに,彼と撮った写真を添付する.池上彰にボンボン吹っ飛ばされ,不思議と笑顔になる私.なんと微笑ましい光景だろうか.
稽古後にはYさんに七宝に連れて行っていただいた.晩は北京ダック!美味しい!美味しい!と調子に乗って皮の部分を頬張っていると,油で気持ち悪くなったので,赤ワインと野菜に切り替えた.何をとっても美味しい.ついつい食べすぎ&飲みすぎちゃう!
<上海最終日>
この日は朝早く目が覚めたので,お土産を買いに近所のコンビニへ向かった.相変わらず中国語はわからないので,お会計が意味不明だったが,持ち前の明るさで乗り切った.ホテルをチェックアウトしたのち,ウルリッヒさんに感謝を伝え,空港に向かう.なんとか乗り切った,よく頑張った,とボロボロの体を労い,飛行機に乗り込む.良い旅でした.
最後になりましたが,主催していただいたウルリッヒさんをはじめ,上海では,数多くの方にお世話になりました.ありがとうございました.また行きます.
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西日に照らされた静安寺
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Waitanの夜景
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池上彰と私