最終日
ベトナムに来て初めての休息日。
朝は予定なし。ホテルでボォ〜と一息つく。昼はフランス料理、食後ズォンの
招待を受け、彼の村へ。最初はおかぁさんの実家へ行く。ズォンの85歳のおば
ぁさんにも歓迎され、ベトナム茶で歓待される。その後、近くにある村の守護寺
に行く。その道中、舗装も完璧でなく、きれくもない道を、おばぁさんは裸足で
さっさっと歩く。私のスリッパ姿なんて目がないな。驚かされたのはもうひとつ、
それは、このおばぁさんはお歯黒をしているのだ。この後ズォンの家に行ったら、
父方のおばぁさんもお歯黒をしていた。虫歯予防の為に子供の頃にするそうだが、
本のなかでしか知らなかった事が、遠いベトナムで見られたのは、新発見だ。
大きな仏壇の前で夕食が始まった。歓迎の意味で、正月と同じ物が並んでいる
そうだ。蒸したもち米、同じ材料をから揚げにしたもの。揚げ春巻き。豚や鳥の
焼いたん。ソーセージ、味噌汁、魚のスープ、野菜のおひたし・酢の物? 湯が
いた野菜・・次から次へ、一杯一杯料理が出てくる・・・。
よぉ稽古したなぁ・・よぉ旨いもん食べたなぁ・・。
ベトナム最終日
火曜日から毎日の稽古で、今日は9回目・最終日、毎回来た人も数人。
2日目から皆勤なんが7つぐらいの男の子。何か、不敵! な面構えで・・無
愛想な表情で稽古をしているが、気持ちよく投げられた時? には何とも言えん
かわいい表情が現れる。技が変わる度に、いつのマにか私の近くで見取り稽古を
し、ウケに呼ばれようと目を私から離さない。まぁ・・楽しみな事だ。
中心、ふらふら、ゆるゆる・ハラ・幹・にこにこ・・・稽古に言葉は必要ない
というものの、畑中君は英語堪能だし、ズォンは技の説明には戸惑い気味ながら
も、大助かりだった。
ハノイ
海外に来たら、稽古の次に楽しみなんは食事です。今回も色んな初体験があり
旨いもんはどこにでもあるなぁ・・・と胃袋も大喜びしています。
今日は、ヴァンが持ってきてくれた「未成熟の、米の加工品」です。蓮の葉っ
ぱにくるまれて持って来てくれました。刈り取る前の米を乾かしただけ? です
が・・やわらかくてしっかりしていて味わい深いものです。バナナと一緒に食べ
ます。
もうひとつ・・太刀魚のような獰猛な歯を持った魚。味は淡白ですが、しっか
り脂も乗っています。この魚の骨は緑色です。
ハノイ
ここの道場は、1年か2年おきに、道場長が定期的に代わって、運営されてい
ます。今の責任者はハイ。せいぶ館に来たんがフンで、当時の道場長。同じくマ
インは前の責任者。トゥァンやヴァンとかヴィットとか・・35歳前後の人達が
歴代の責任者で、古いせいぶ館の人には馴染みのある竹中君もその世代です。そ
れらの人が勢ぞろいで稽古に来、次の世代も良く育ち、今回も畑中君やズォンと
ガンガン稽古をしています。若い女性も3分の1はいるのかな? 華やかで、キ
ャピキャピで・・当然、道場内結婚も続々と生まれています。
ハノイ
今日からハノイ。1年半ぶりの訪問。
2年前、3年前に、せいぶ館に来た人達も元気な顔を見せて、新人さんも交え
ての稽古。ちょっとホーチミンよりは涼しいかな? と思っても気温は30度を
越え、厳しい暑さの中でのやり取りを楽しみました。
ハノイに初めて来てから9年が経つそ〜で・・なるほど! 稽古以外の、積も
る話が弾みました。
9年、といえば・・若い人達が結婚して、子供が出来て・・仕事も責任がどん
どん重くなってきて・・合気道に理解ノスクナイ嫁ハンやら、も、どこかの道場
と一緒で・・当然いるし・・足が遠のいたり・・ぷくっと体型が変っていた
り・・。どこの道場も似たような歴史を重ねる様だ。
ホーチミン 3日目
今日は、朝と夕方、1日2度の稽古予定。
朝の稽古、みんなの熱気と、暑さに負けたかな? と少々バテ気味。と思いき
や、90分の稽古予定に気が付かずに、2時間を過ぎてていても、誰も「時間で
すよぉ〜〜」と言ってくれなかったんで・・結局150分、ぶっ続けの稽古。み
んな元気です。
昼寝をぐっすりして夕方の稽古に備える。
夕方の稽古は、色んな道場からの参加者も多く、カタイ稽古をしている人は
「ビジター」、しなやかで柔らかな稽古をしているのは感謝道場・・と分別でき
る位に際立っていて、感謝道場の人達の稽古は違うなぁ・・。何が違うんやろ
か?
HCMC 2日目
まぁ・・熱心。まぁ・・すごい熱気!
こんな環境の下、みんなようやるなぁ・・と感心しているのだが、畑中君曰く
「適当に休んでやってますねぇ・・」と。そりゃ・・なぁ・・・。
畑中君もズォンも楽しく動けるので、現地の人は目をぎらぎら。技が変わるた
んびに稽古相手に! と二人への争奪戦が始まる。
稽古が終ったら道着も袴もびしょびしょ・・。4人の道着を洗濯して稽古前に
届けてくれる。感謝。