上海 初日 午後
若い人ばっかりなんで準備体操はせずに、ゆっくりと、天地投げ 後入り身投げ 四方投げ 一教 などでボチボチ身体をほぐし、稽古に入って行きました。先日鈴木師範稽古会で稽古をした、ウケは両手 トリは片手での座技呼吸法、続いてそのまま、立っての稽古に移って自由技。戯れる様に攻め合います。
出会った時に、膝を緩め、天に、地に、真横に、大きく大きく、もっともっと 大きく大きく〜〜良く動ける人が多いので、気持ちの良い空気が溢れます。バサバサ汗が飛ぶ様な元気の良さで、あっという間に時間終了。
若い人ばっかりなんで準備体操はせずに、ゆっくりと、天地投げ 後入り身投げ 四方投げ 一教 などでボチボチ身体をほぐし、稽古に入って行きました。先日鈴木師範稽古会で稽古をした、ウケは両手 トリは片手での座技呼吸法、続いてそのまま、立っての稽古に移って自由技。戯れる様に攻め合います。
出会った時に、膝を緩め、天に、地に、真横に、大きく大きく、もっともっと 大きく大きく〜〜良く動ける人が多いので、気持ちの良い空気が溢れます。バサバサ汗が飛ぶ様な元気の良さで、あっという間に時間終了。
一年半ぶりの上海での稽古。懐かしい面々が来てくれています。
夫々の人が楽しく動いています。大概の人はよく攻めてくれるので、景気良く吹っ飛びます。時間が経つとともに、どんどん景気の良い笑顔がこぼれてきます。大きく大きく、天の中心に、地球の中心に、稽古相手の中心に〜〜ふわぁ フワァ ガツン。
昨年は留学により泣く泣く欠席せざるを得なかった合宿に2年ぶりの参加。毎回このような楽しい合宿の企画を担当していただいている幹事のお二方に感謝します。
今年はいつもより参加人数が少ないと言われていましたが、全体的に気候も良く、稽古では一組一組十分動き回れるスペースが確保できて一つ一つの稽古を存分に堪能しました。前で指導されている鈴木先生の大きく柔らかな動きにつられ、全員と集中したしなやかな稽古ができたと思います。
旅館に到着後、鈴木先生と同室に泊まらせていただいた私は部屋に着くなり瓶ビール4本頼んで0次会、お風呂に入ったあとは魚料理で一次会、その後は先輩方のお話を肴に賑やかな二次会、部屋に戻って三次会と飛ぶように楽しい時間が過ぎて行きました。
翌朝は久しぶりに飲んだ大量のアルコールにやられていましたが、稽古には気合を入れて臨みました。両手どりを中心とした稽古で重心移動を利用して受けが2,3メートル吹っ飛ぶような技も。この日も気持のいい爽やかな稽古ができました。
稽古後は合宿が終わるのを名残惜しんで昼食、立ち飲み屋、居酒屋とハシゴ。来年からも参加できればどんなに嬉しいことか…と寂寥の思い。
一週間経とうとしているいまでも余韻に浸っているような楽しい合宿でした。
今回で3回目の全日本、周りの人たちに「合気道の全日本に行ってくる」というと「お前そんなにすごかったんか?」と言われるけれども実際はその場にいる人たち全員参加の運動会。他の武道のように限られた人しか日本武道館の場に立てるのと違い、全員が日本一の武道場で日頃の稽古を披露できるのが合気道のいいところのひとつ。
3回目なのに演武中は頭は真っ白、稽古ではいろんな技を練習しているがここで出てくる10本にも満たない技しか本当に自分の物になってないんやなあと実感。1分半しかない演武にも関わらず興奮と準備運動不足で終了後は一時的に疲労感。退場したあとはこれから演武へと飛び出す人たち、演武を終えた人たちのひしめく空間で、はあはあ酸素不足。ちょっと落ち着いて演武相手に感謝。
団体演武でこんなんやのに師範演武で気合の入った技をどしどし受ける先輩、後輩を心から尊敬。
宿泊はAirbnbで取った武道場で。近所に迷惑にならないように気を使いつつ、演武会で触発されたものの消化不良の合気道欲を静かに解消。翌日は早起きして本部道場で稽古。2コマの人だらけの稽古で汗をかいた後、後輩たちとラーメンを食べ、エビスビール記念館にて丁寧に管理され、丁寧に注がれたビールを二杯(コンディションを整えたら飲んでも泡が無限に再生してくるらしい)あおってその後狭い狭い夜行バスで帰途へ。(結局遠藤先生の稽古はサボってしまいましたすみません…)
就職して仕事が始まった来年もここに来れるんかなあと寂寥の思い。
Practicing Aikido in Vietnam by N
ホーチミン市の空港に着くと、10人余りの人たちが迎えに来てくれていた。み
んな友好的な、素敵な笑顔ではじめての土地で緊張していた心が一瞬にして解れ
た。自分たちを歓迎してくれているというのが、ひしひしと伝わってきた。この
瞬間、今回の滞在の成功は約束されたようなものだった。
今回の旅での発見の一番の発見は、中尾さんは実はすごい人なんだということ
だった。本部の先生が講習会に来たときそのままで、技がどんどん決まるし、広
い道場に映えるのだ。それがとてもかっこよくて、ああ中尾さんはすごい人だっ
たんだと今更ながらに遠くから見ていた。せいぶ館12年目の真実だ。
そして、そのすごさというのは、道場の中に止まらない。その後の食事の席で
も、いかんなく発揮されていた。というのも、現地の人が笑いの渦に包まれてい
るなと思って目を転じると、そこには必ずと言ってもいいほど、中尾さんの姿が
あったからだ。
今は亡き吉祥丸道主が全日本演武会の最後に行なう説明演武で、「合気道は円
い動きなのだ」と、いつもおっしゃっていた。言うなればそれを道場の外でも、
実践しているのだ。
(ただ、円運動ということは、遠心力も発生するわけで、この12年の間に跳ね飛
ばされて行ってしまった人が出なかったわけではないだろう。)
ベトナムの人と合気道をしていて、resilientという英語のことばを連想した。
英和辞典を見ると、「弾力のある;はね返る;たちまち元気を回復する;快活な、
はつらつとした」といろいろな語義が挙がっている。竹のようにまっすぐ、素直
で、たわんだ竹がすぐ元通りの姿になるように、しなやかな合気道なのである。
また、武道・護身術も盛んで、同じ体育館で、合気道以外にも、柔道、空手、
ボクシングなどの人々も練習していた。みんなひたむきに、何かを学ぼう、身に
つけようとしている。だから、他の武道をしている人たちが自分たちの武道の稽
古が始まるまでの時間も、不思議そうに、あるいは興味津々われわれの稽古風景
をながめる姿が散見された。そして、それがベトナムのエネルギーであり、その
力の源泉なのだと思った。
これまで、私は合気道をやめることを考えている時間の方が、続けることを考
えている時間よりも圧倒的に長かった。しかし、今回の旅で「合気道をやってい
てよかった」と心の底から思える体験をした。そして、この夏はこれまでの人生
の中で、間違いなく最良の夏の一つとして、永く私の記憶に留まることだろう。
最後に、このような機会を作ってくれた中尾さん夫妻と、Khoa先生をはじめとす
るKansha道場のみんな、それから命がけで8車線の道路を一緒に渡ってくれたK氏
に心から感謝したい。